当院について
毎週日曜日、水曜日、祝祭日は休診いたします。
学会出張などによりやむを得ず臨時に休診す場合は、このサイトや院内の掲示にてあらかじめお知らせいたします。
| 曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前(9:00~12:30) | ○ | ○ | / | ○ | ○ | ○ | / |
| 午後(14:30~18:00) | ○ | ○ | / | ○ | ○ | / | |
| 午後(14:30~17:00) | ○ |
バスをご利用の場合
山形駅よりいらっしゃる場合は、山形交通・宮城交通 仙台行き 山形県庁前停留所下車(山交ビルより10分)、降車後 当院まで徒歩5分です。現在、10〜15分間隔で運行しておりますので、非常に便利です。路線バスでは、「附属学校前」、「松原口」、「小白川5丁目」の各バス停をご利用下さい。30〜60分間隔の運行ですので、リンク先より時刻表をお確かめ下さい。いずれのバス停からでも、降車後、当院までは徒歩5分程度です。
車でいらっしゃる場合
R13 山形バイパスあこやインターから2分です。
「きらやか銀行」、「びいどろ」が目印です。詳しくは、地図を参考にして下さい。
タクシーを利用指される場合は、山形駅より10分です。
患者さん用のスペースとして、約20台分ほどご用意しております。
積雪時でもこまめな除雪を心がけ、充分な駐車スペースを確保できるよう努力しております。
なお、駐車場内での事故につきましては、責任を負いかねますのでご了承下さい。
今のところ再来の患者さんのみ、一部予約制としております。新患の方は、直接来院していただいてからの受付となります。カルテの新規作成などに若干のお時間をいただきますので、新患の方はできるだけ余裕を持って受診して下さいますようお願いいたします。もちろん急患の場合はその限りではありません。
再来の方の場合は、次回の診察に来られる日時の予定のわかれば、出来るだけ予約をして下さるようお願いしています。
診察の順番は、原則として予約のある患者さんを優先いたしますので、受付の順番と前後することがあります。また予約している方でも、やむを得ず少々お待ちになっていただくこともございますので、ご了承下さい。
春先(2月下旬から4月末まで)のみ、最長で1時間ほどお待ちになっていただくこともありますが、その他の時期につきましては、初めての方で平均で15分程度、再来の方は予約ありですとほとんど待ち時間なし、予約されていない場合、5〜10分程度の待ち時間です。ただし、曜日や時間帯によっても若干混雑具合が異なります。土曜日の午前中が最も混雑し、火曜日と金曜日は比較的空いていることが多いようです。
診療にかかる時間は、もちろん診療の内容によるわけですが、目安としては新患の方で30分程度、再来の方では5〜10分程度を見ていただくとよろしいかと思います。特には、めまい、難聴、睡眠時無呼吸などで初めて受診される方の場合は、検査に時間がかかりますので、1時間ほどは見ていただきたいところです。時間に余裕を持って受診して下さいますよう、お願いいたします。
当院には入院施設はありませんので、入院を必要とする患者さんには適切な治療を受けられる他の医療機関を紹介いたします。山形市内ですと、山形大学医学部附属病院、山形県立中央病院、山形市立病院済生館などが主な紹介先ですが、市外の病院へのご紹介も可能です。
手術につきましては、あまり複雑でない鼻内手術、鼓膜チューブ留置術、鼓膜切開術などの比較的身体への負担の少ない手術につきましては、当院にても対応可能ですが、入院や全身麻酔を必要とする手術につきましては、相談の上、適切な医療機関をご紹介いたします。
手術以外でも入院が必要となる耳鼻科疾患としては、突発性難聴、めまい(メニエール病もふくむ)、顔面神経麻痺、などで長時間の点滴療法をする場合や、扁桃炎をこじらせた場合、なかなか止まらない鼻出血などがありあます。その他、睡眠時無呼吸症候群で、1ないし2泊程度の短期間の検査入院が行われることもあります。いずれのケースにつきましても、適切な医療機関をご紹介いたします。
疾患にもよるのですが、初診時にはいくつかの検査が必要になり、特に聴力検査は、防音室に入っていただかなければなりませんので、その間は当院のスタッフがお子様をみることになります。その他は、特に診療の支障にならぬ限り、お子様を目の届くところに置いていただいて結構です。ただし、院内には検査用の精密機械などもあり、また他の患者さんのご迷惑ともなりますから、過度に騒いだり、勝手にお子様単独で院内を歩き回られたりはしないよう注意して下さいますようお願いしております。
基本的に後発品(ジェネリック)医薬品は推奨しておりません。最大の理由は、成分は先発品と同等といわれながら、認可に至る過程があまりにも簡略化されており、品質の安定性ついて疑問を持たざる終えないものも含まれているからです。ただし、今後ジェネリック医薬品も多く使われるようになれば、これは良い、これはダメといったデータも出てくるでしょうから(後発品のメーカがきちんと示してくれればの話ですが)、その時には製品が安定しているものにつきましては推奨するかも知れません。
どうしても後発品をと、ご希望の患者さんにつきましては、以上ご説明の上、ただ安いだけではなくデメリットもある点を納得いただければ、現段階でも可能なものは御処方いたします。
耳について
乳児期より保育所などに預けられている場合は、早くから色々な病原菌にさらされる機会が多くなりますから、それに伴って中耳炎になる機会も増えてきます。また耐性菌といって、抗生剤の効きにくい菌による中耳炎の場合は、なかなか完全には除菌出来ない場合も多く、治ったかに見えて直ぐにまた再燃したりしやすくなります。
逆に言えば、保育所に預けられている子が1〜2歳の頃にしょっちゅう中耳炎になっていたとしても、いずれ落ち着くときが来るということがいえます。それまでは大変ですが根気よく治療を受けさせて下さい。
急性中耳炎の可能性が高いと思われます。痛みがひどければ夜間診療所や病院の救急外来で診てもらいましょう。その場合、耳鼻科医以外の当直医が診察する場合がほとんどですが、それでもある程度の診断はつきますし、薬も処方してもらえますので大丈夫です。もちろん必要があれば耳鼻科医にも相談してくれるはずです。
積極的に小児科を勧める理由は、一つもありません。なぜなら中耳炎の診断には鼓膜を診ることが一番重要で、耳鼻科の方が設備や経験の面で優れているのは間違いないからです。また、急性中耳炎に続発して滲出性中耳炎になることも多く、その場合は聞こえの働きを調べなくてはなりませんが、聴力検査の出来る小児科はまずないでしょう。急性中耳炎に罹るのは鼻が悪いときがほとんどなのですが、鼻を診るのも耳鼻科の医者の方が得意ですから、併せて治療できます。
特に治りにくいケース、繰り返すケース、難聴の疑われるケースの場合は一度、耳鼻科きちんと診てもらうことをお勧めします。
子供が滲出性中耳炎にかかりやすいのには、理由があります。
まず「耳管の働きが未熟なこと。」、「アデノイドが大きいこと。」、「副鼻腔炎を繰り返しやすいこと。」、「大人よりもかぜを引きやすいこと。」などです。これらの悪条件が重なり滲出性中耳炎を発症するわけですが、逆に悪条件の解消されるのは6歳ぐらいです。ですから治療が数ヶ月から、数年にわたるのはある程度やむを得ないことなのです。ただし、その間きちんと治療を受ければ聞こえも日常生活に支障のないレベルを保てますし、癒着性中耳炎などの慢性化もほとんどの場合は避けられますので、あきらめずに治療を受けて下さい。
耳の異物は子供ではおもちゃのピストルの弾や、マメ類などを自分で入れてしまう場合が多いです。家庭ではなかなか取れませんし、深追いするとかえって外耳道を傷つけてしまいよくありません。無理せずに耳鼻科を受診することをお勧めします。大人では綿棒の先が取れなくなったりすることが多いのですが、時には蛾などの昆虫の場合もあります。昆虫の場合耳の穴を懐中電灯で照らすと虫が誘われて出てくるという話がありますが、そううまくはいかないようです。耳のなかを傷つけられることが多いので、早めに耳鼻科を受診した方がいいです。
突発性難聴以外では、耳の異物、耳垢(みみあか)、急性中耳炎、滲出性中耳炎、音響外傷、メニエール病などで急に聞こえが悪くなります。
急なめまいでは、病院を受診するか、安静にするかで迷うときもあると思います。
手足の麻痺や、ろれつが回らないなどのの症状があれば、直ぐにCTやMRIのある総合病院を受診する必要があります。脳梗塞や脳出血の可能性があり、命に関わるからです。その他には耳鳴りや難聴を伴う場合、内耳性のめまいの可能性が高く、時間が経つと内耳障害による難聴が治らなくなることもあるので、早めに耳鼻科を受診しましょう。
逆に、めまい以外の症状がない場合では、良性発作性頭位めまい症や自律神経失調症などが多く、この場合は少し落ち着いてからの受診でも良いと思います。
アレルギー性鼻炎
まず花粉を何度も吸入するうちに身体に、花粉に対するIgE抗体というものが作られます。IgE抗体がある一定量に達するまでは無症状ですが、増えたIgE抗体は鼻粘膜にある肥満細胞という免疫細胞にくっついていきます。
ある一定量以上にIgE抗体が増えた状態で花粉を吸入するとIgE抗体が橋渡しをするように、花粉の抗原が肥満細胞に吸着されます。そうすると肥満細胞が活性化してヒスタミンやロイコトリエンという化学伝達物質を放出します。
ヒスタミンは三叉神経を介してくしゃみ中枢を刺激してくしゃみを生じたり、鼻腺に直接作用して鼻水を分泌させたりします。また、鼻の粘膜の毛細血管を拡張させますから、粘膜の容積が増えてその分鼻がつまりやすくなります。また血管の透過性を亢進させますから色々な炎症性の細胞が作用してさらに炎症が強くなるのです。ロイコトリエンもまた同様の機序で、鼻づまりを生じます。
いったん花粉症になると自然に治ることはほとんどありません。
文献によりますと、スギ花粉症の場合で全年齢を対象にした場合で10%、小児を対象とした場合ではわずか2%にしか自然に良くなったという例は見られませんでした。
治療でも唯一治す方法が減感作(脱感作療法)というものです。二年以上治療することにより、半数近くに症状の改善が認められます。
| アレルギー性鼻炎 | 風邪 | ||
|---|---|---|---|
| 主な原因 | ホコリ、ダニ、花粉など | ウイルス、細菌 | |
| 罹りやすい時期 | 通年、もしくは花粉の飛ぶ時期 | 風邪の流行期 | |
| 症状の続く期間 | 1〜2ヶ月以上 | 1〜2週間 | |
| 症状 | くしゃみ | 多い | 少ない |
| 鼻水・鼻汁 | サラサラ、透明 | 最初は透明だが、後には黄色ネバネバ。 | |
| 鼻づまり | ある | ある | |
| 随伴する症状 | 目の痒み、頭痛、喉のイガイガ感、微熱、咳 | 寒気、発熱、咽の痛み、咳、痰、関節痛、倦怠感 | |
特に、2月から3月上旬にかけての時期は、風邪の流行期とスギ花粉症発症の時期が重なりますから、判断の付きにくいこともあります。その場合は症状の経過と鼻の中の状態、検査の結果などで総合的に判断していく必要があります。
アレルギー性鼻炎全体では増加傾向。
ハウスダストとダニによる通年性アレルギーは横ばい状態。
スギ花粉症は増加傾向で、特に、子供の増加が著しいです。
スギ花粉症増加の原因は、かつて一斉に植林されたスギの木がちょうど花粉を多く飛ばす樹齢になってきたことが一番と思われます。その他、地球温暖化や大気汚染なども関連している可能性もあるかも知れませんが、よく分かっていないことの方が多いです。
また住環境が清潔になったために、本来は寄生虫や細菌、ウイルスなどに向かうべき免疫力が発揮されなくなり、そのバランスが崩れてきていることも、アレルギー性鼻炎増加の要因として考えられています。
両親のうちのどちらかが、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの場合は約50 %、両親ともアレルギー疾患がある場合は80〜90 %位の割合で、アレルギー性鼻炎になるようです。アレルギー性鼻炎になりやすい体質というのは確かに遺伝しますが、さらに発症までのプロセスには環境などの要因も関係します。
遺伝性はありますが、それが全てではないということになります。
花粉症対策はまず花粉情報に注意を向け、花粉の多い日の外出は極力避けることです。どうしても出かける場合はマスク、眼鏡などで予防です。衣類は毛、フリースは避けて綿など表面が平滑なものを選びます。帰宅後はうがい、洗顔をしましょう。
原因になっている花粉がはっきり分かる場合、あるいは毎年同じ時期に症状が出るのであれば、その花粉が飛んでいる時期や症状の出やすい時期には布団は外に干さず、布団乾燥機を使う様にします。洗濯物にも外に干している間に花粉は付着しますから、はたいてから取り込むようにするといいでしょう。
家の中にタバコを吸う人がいると、お子さんも副流煙を吸入してそれがさらに鼻の粘膜を痛め、症状が強く出やすくなります。お子さんのいるご家庭では禁煙か、それが無理であればお子さんが副流煙を吸わない工夫が必要となります。
ストレスもアレルギー性鼻炎の症状を強くすることが知られていますので、ストレスは上手に解消することが大事です。
年配の方にはそう考えている方がいらっしゃるようですが、それは間違いです。
「昔からあったのに分からなかった。」
「最近増加傾向にはあるが、それは環境などの要因が大きい。」
というのが本当のところであり、根性とは無関係です。
アレルギー性鼻炎は、精神論だけでは解決できない病気です。
かつては、乳幼児の花粉症は非常に稀といわれましたが、最近では2歳以上でスギ花粉症になる子供が増えてきています。
もともとアレルギーのない子でも、小学生頃から突然花粉症になることもあります。
花粉症は全身疾患ですから、鼻以外にもいろいろの症状がおこります。
多いのは、咳、喉の違和感、喉の痛み、目の痒み、全身倦怠感などです。微熱がでることもあります。
耳鼻科では、症状、鼻の粘膜の状態などを診て判断します。さらに検査としては、鼻水の中の細胞成分をみてアレルギーかどうかを調べていきます(これを鼻汁中好酸球検査、あるいはハンセルテストといます。)。カゼの鼻炎では好中球という成分が増えますが、アレルギー性鼻炎では好酸球が増えます。
鼻水に好酸球が増えていればアレルギー性鼻炎の可能性が高くなります。アレルギー性鼻炎の他に好酸球が増える鼻炎としては、好酸球増多性鼻炎などがあります。
スギ花粉は花粉の粒子として観測される以前に、ごく微量の抗原が空気中に漂い出します。
この微量な抗原で自覚症状の出てくる人はごくわずかですが、自覚症状のない人でも、気がつかないうちに鼻の粘膜は徐々に敏感になっていきます。
こういった下地があると、さらに症状を起こすだけの花粉を吸入した場合、アレルギー反応は強く出やすくなります。
そこで自覚症の出る前、2週間ほど遡って前もって抗アレルギー薬を飲んでおくと、重症化を防ぐことができます。
これを、「初期治療」といいます。
抗アレルギー薬は処方箋を必要とするもの、しないもの、多くの種類のものが発売されていますが、大きく作用機序で分ければ3種類。「抗ヒスタミン作用のあるもの」、「ヒスタミン以外の化学伝達物質の作用を抑制するもの」、「ステロイド」です。
【抗ヒスタミン作用のあるもの】
アレルギー性鼻炎の諸症状のうち、くしゃみ、鼻水を抑える働きが強い。鼻、目、皮膚の痒みを和らげる作用もあります。かなり昔からあり、風邪薬などにも含まれます。古くからあるものは、口が渇く、眠くなるなどの副作用が強かったので、副作用を抑える方向で改良が進んできました。現在は眠気の全くない薬も数種類あります。
【ヒスタミン以外の化学伝達物質の作用を抑制するもの】
眠気がないのと、鼻づまりに対する作用が強いのが利点ですが、比較的薬価の高いのが欠点。鼻の粘膜肥厚による鼻づまりと、気管支粘膜の肥厚による呼吸困難や喘鳴は同じ様な病態で起こってくるので、それを抑えるこれらの薬は喘息にも適応のあるものが多いです。アレルギー性鼻炎(花粉症も含む)で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりがいずれも強い場合は、抗ヒスタミン薬とこれらの薬を併用することもあります。
【内服ステロイド剤】
ステロイド剤と抗ヒスタミン剤の合剤である、セレスタミンがよく使われます。ステロイドとしては決して強い方ではないですが、長期にわたり内服すると副作用の懸念が出てきます。したがってファーストチョイスというよりも、抗アレルギー薬で効かない難治例に対して用いられることが多いのです。
【点鼻液】
点鼻には、抗アレルギー薬、ステロイド、血管拡張剤があります。抗アレルギー薬とステロイドの点鼻は比較的副作用も少ないので、抗アレルギー薬の内服に追加する形でよく併用されます。また、妊娠している方の場合でも、内服よりも薬剤の血中濃度はかなり低く保たれる利点がありますので、妊娠中期、後期には使用可能なものもあります。
これは長期間効果が持続するタイプのステロイドの注射のことで、確かに一度注射すればその年は薬を飲まなくとも済むかも知れません。ただし、効果はあくまでも1〜2ヶ月程度なので、決して「治る」わけではないのです。
また、一番の問題点は副作用として生理不順になったり、注射部位の筋肉が萎縮して陥凹したりすることです。短期間で効き目の取れるステロイドであれば、副作用が出たら止めればひどくならないわけですが、この長期間効くステロイドではそういうわけにはいきません。
確かに1シーズンに一度だけ注射さえすれば済むというのは、忙しい現代人にとっては魅力的な治療法なのでしょうが、副作用を考えるとお勧めできるものではなく、当院では行っておりません。
スギ花粉の飛散が終息するのは、地域によって異なりますが、関東地方では4月中旬、東北ですと4月末か5月初め頃です。
ただし、飛散終了後も家屋の床やカーテンなどに残った花粉が舞い上がることにより、症状がでますから、飛散終了後も1週間程度は薬を続けた方が良いです。また、スギ花粉症の方はヒノキ花粉症も合併していることが多いのですが、その場合はもう少し長く抗アレルギー薬を飲む必要があります。
もともと、抗アレルギー薬は長く飲む必要があるケースが多いので、危険な副作用を持つものはないですし、長期間内服しても大丈夫なものがほとんどです。
古いタイプの抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬には、眠気や口の渇きなどを起こすものがあります。
また、重症の場合はステロイドを含むお薬を処方することもありますが、この場合は長期間内服すると、血糖値の上昇や胃潰瘍、骨粗鬆症などの副作用の現れることがありますので、短期間の使用に止めておくべきです。
鼻の症状について
鼻水もくしゃみも、もともとは鼻の中に侵入した異物を排除しようとする正常な反応です。ところが、アレルギー性鼻炎や急性鼻炎(いわゆる鼻風邪)のときには、鼻の粘膜が敏感になりすぎて過剰防衛の様な状態になります。
細かく言うと鼻の粘膜分布する肥満細胞からヒスタミンという化学物質が分泌されて、これが鼻の粘膜の下にある三叉神経を刺激、脳のくしゃみ中枢が興奮してくしゃみが出ます。
またヒスタミンは同時に鼻腺という鼻水を作るところに作用して、鼻水の量を増やします。
風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水だけが続く場合はアレルギー性鼻炎の可能性が高くなりますし、風邪引きの後に、濃い鼻汁が続く場合は副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)のことがあります。また、子どもの場合は特に鼻に異物(ティッシュやおもちゃの部品など)を入れることがあって、そこで炎症を起こすと、片側だけ濃い鼻汁が続いたりもします。
また、子どもの鼻の奥、上咽頭という部分には、アデノイドというリンパ組織があります。大人になるとだんだんと小さくなるのですが、5歳頃が最大の大きさとなります。アデノイドの大きさには個人差もありますが、大きい児ですと後鼻孔(鼻から咽へ入る通路)を完全に塞いでしまうので、鼻づまりになります。
鼻かみのポイントは、①片方ずつ ②ゆっくりと ③やさしくかむことです。両鼻を抑さえながら力いっぱいかむお子さんもいますが、 鼻汁が有効に出てこないうえに、耳にも悪影響を与えます。
鼻かみは1歳半から出来る様になると言われていますが、それには親のフォローが重要となります。まず、鼻がズルズル言っていないか、鼻をすすったり飲んだりしていないかどうかなどに気を付けることです。子どもは鼻が貯まっていようが、咽に流れていようがあまり気にかけません。しかし、鼻汁をすすったり、飲んだりすること、また鼻づまりを放置することにより咽の炎症を起こしやすくなりますし、副鼻腔炎や中耳炎の原因ともなります。
鼻が貯まっているようなら、親が声がけして鼻をかむように促すことが大事です。また鼻が咽に落ちることによって特に就寝時に咳が続くお子さんも多いですから、就寝前に親が声がけして鼻をかむよう習慣づけるのも良いと思います。
その際小さい子では、片側ずつ鼻を押さえるというのがなかなか難しいですから、最初は親がティッシュで抑えてあげるといいでしょう。
まずは薬局などで売っている鼻吸い器を使ってみましょう。入り口にネバネバの鼻が貯まる場合は細めの綿棒にベビーオイルなどを付けて、取ってみてください。それでも改善しない場合は耳鼻科を受診してください。鼻づまりや鼻汁の原因を調べるとともに鼻汁を吸引してもらうことをお勧めします。
もちろん良くありません。
鼻づまりにより口呼吸になると咽も痛めやすくなります。これは、鼻はもとも外気を適度に加湿、加温し、また雑菌や異物などを除去して咽に送り込んでいたものが、直接外気が咽に入ってしまうからです。
また、鼻づまりは安眠の妨げともなります
鼻をすすって奥へため込んでしまう、あるいは飲み込んでしまうのもやはり良くありません。鼻汁には炎症を起こす物質が含まれていますから、咽の炎症を起こしやすくなります。また鼻と咽の堺には耳管開口部と言って耳の奥に通じる通路がありますから、鼻すすりが中耳炎の原因にもなるのです。
鼻づまりや鼻すすりも一時的なものであればあまり心配ないのですが、長く続く場合は、風邪ではなくてアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎、アデノイド増殖症のことなどがあります。この場合は耳鼻科での治療が必要となりますので、受診することをお勧めします。
鼻水が多くなる原因として多いのは、鼻風邪とアレルギー性鼻炎です。よって風邪を引かない生活、アレルギーを起こしにくくする工夫が大切になります。しかも、お子さんだけでなく、家族全員で気を付けることが必要です。
風邪を引かないようにするためには、流行期には極力人混みを避けること、外出から帰ったら直ぐにうがい、手洗いをすることを家族全員で心がけること。規則正しい生活を心がけ、体調管理に気を付けることです。
アレルギーを起こしにくくするためには、ハウスダスト・ダニ対策としては、換気をまめにして、水拭きを中心として掃除をまめにします。カーペットは使わない様にしましょう。ペットを飼う場合は特に抗原性の高いネコはお勧めできません。イヌもネコに次いでアレルギーが多いので極力飼わないことです。それでも飼いたい場合は外で飼うことですが、どうしてもそれが無理であれば、少なくとも一緒には寝ないこと、ブラッシングの際にはマスクを付けて行うことです。花粉症対策はまず花粉情報に注意を向け、花粉の多い日の外出は極力避けることです。どうしても出かける場合はマスク、眼鏡などで予防です。衣類は毛、フリースは避けて綿など表面が平滑なものを選びます。帰宅後はうがい、洗顔をしましょう。
鼻風邪にしても、アレルギー性鼻炎にしても鼻の粘膜にダメージが生じているのは共通しています。家の中にタバコを吸う人がいると、お子さんも副流煙を吸入してそれがさらに鼻の粘膜を痛めます。お子さんのいるご家庭では禁煙か、それが無理であればお子さんが副流煙を吸わない工夫が必要となります。
一つには声が鼻に抜けなくなるので、"n"や"m"を含む音は発音しづらくなります。
そのほか、鼻や咽の中の声が共鳴するスペースが狭くなるので鼻声になるのです。

